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導入事例

国分グループ本社株式会社

営業力の強化とスピード経営をめざし、社内のコミニュケーション基盤を見直すため Google Workspace を採用

情報システム部 チームリーダー 久保 隆行さん 情報システム部 吉田 尚起さん
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国分グループ本社株式会社は、1712(正徳 2)年に創業(赤穂浪士・吉良邸討ち入りから 10 年後)、2012 年に創業 300 年を迎えた酒類・食品の卸売業社で、K&K の登録商標で知られる。現在は、第 9 次長期経営計画「QUALITY300」で掲げた「既存事業のさらなる強化」と「新たな分野へのチャンレンジ」に取り組んでいる。また、企業活動や社員一人ひとりの業務活動において、挑戦的・革新的な姿勢を重視し、高い品質(=「国分クオリティ」)を発揮し、企業価値を高めることで「国分ブランド」の確立に努めていこうとしている。さらに、流通の鍵として位置づけた情報システムでは、「オープン化」「集中化」「機能分散・結合化」をコンセプトにシステム構築を行い、流通のあらゆる変化へのきめ細かな対応と、全国規模で拡大する巨大な取引量への対応を実現している。従業員数約 5000 名。(2014 年 7 月時点) ※2016年1月1日より、国分株式会社から国分グループ本社株式会社に社名変更しました。

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営業力の強化とスピード経営をめざし、社内のコミニュケーション基盤を見直すため Google Workspace を採用

情報システム部 チームリーダー 久保 隆行さん 情報システム部 吉田 尚起さん

最先端を目指す国分の企業体質

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国分グループ本社株式会社(以下、国分)では、8 事業所、グループ企業 41 社(2014 年 7 月時点)を含め、従業員約 5000 名が現在、Google Workspace を使用している。Google Workspace 導入以前は、20 年ほど前に導入したオンプレミス型の電子メール ソフトウェアを使用していた。20 年前といえば、まだ、インターネットがはじまったばかりの時代で、企業としてメールソフトを導入するのは、まさに、国分の精神を証明するかのように、業界でも最先端だった。

2011 年に、第 9 次長期経営計画 「QUALITY300」が立案され、「既存事業のさらなる強化」と「新たな分野へのチャンレンジ」が推進されるとともに、経営課題は、「強い国分に」をスローガンに、営業戦略の強化を図ることとなった。

そのような経営方針が立てられる中、国分グループ本社株式会社が使用していたオンプレミス型の電子メールがスマートデバイスには対応していないという問題があった。さらに、メールサーバーの容量制限があったため、全従業員に対し、既読メールは 3 日で消える設定をしており、従業員の中には、取引先のメールは保存しておきたいという社員が多く、個人の PC に保存。一方、検索機能がないため、必要なメールを探すのに時間がかかり、メールの管理だけでも、個人への負担は相当なものとなっていた。

また、オンプレミス型の電子メールには、メール機能のほかに、カレンダー機能があったのだが、双方の機能が分断していて、ミーティングの予約をしても、それを参加予定者全員に自動的にメールで飛ばすなどができなかった。当時、国分の本社ビル内だけで月に約 2000 回ほどの会議があり、社員の操作負荷を考えると、メールとカレンダー機能については、改革をした方がよいと判断した。

全コミュニケーション基盤改善のために

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「オンプレミス型」と「Google Workspace」との一騎打ちとなったが、Gmail が世界標準であること、世界最速の検索機能を装備しコストパフォーマンスにも優れている点などから Google Workspace を選択。

2012 年、国分では、人的リソースの効率的利用とスピード経営を目標に、メールソフトの使い勝手とミーティングの設定の効率化をめざし、全コミュニケーション基盤を改善することにした。新たなグループウェアを導入するにあたり、オンプレミス型のものをいくつか検討したが、短期間で見える投資効果、IT 部門の効率的リソース活用を考えると、当時注目されつつあるクラウドに焦点が絞られた。オンプレミスがいいのではないか?という声があったが、その理由は管理・運用含め、全て自分達でコントロール可能だからであった。それでは、サーバーの買い替えなどにかかるハードウェアコスト、設計に関する時間、さらに、運用・管理にかかわる IT 部門のワークロードが増えてしまうのが課題となった。メールソフトの選定にあたり国分の選択肢として、従来どおりの「オンプレミス型」と「クラウド型」から選択することとし、クラウドソリューションとして最終的に比較したのは、Google Workspace と某クラウドサービスだった。将来性、機能、コストパフォーマンスなど数項目にわたり比較検討した結果、クラウドソリューションとしては「Google Workspace」を選択した。

最終選定会議では「オンプレミス型」と「Google Workspace」との一騎打ちとなったが、Gmail が世界標準であること、世界最速の検索機能を装備しコストパフォーマンスにも優れている点などから Google Workspace を選択。いつのまにか全社員が使えるようになっており、情報システム部担当者が驚いた。通常のソフトウェアの場合、ソフトウェアの使い方を決めるのは、ユーザー側。しかし、Google Workspace の場合、その仕様や使い勝手に沿って使っているうちに、効率的に作業が処理されていくのに気づくようになる。

いつでも、どこからでもアクセス可能で、ビジネスを加速

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Google ドライブは、社内での資料の共有と編集のために使用しているが、1 人が作った資料を複数人数が同時に確認・更新できるのが多大なるメリットで、... 無駄な待ち時間がなくなった。

国分での Google Workspace の使用範囲は、Gmail、Google カレンダー、Google ドライブが主だ。Gmail や Google カレンダーは、スマートフォン、タブレットなどをはじめとしたスマートデバイスを利用し、いつでもどこからでも、内容を確認できる。Google ドライブは、社内での資料の共有と編集のために使用しているが、1 人が作った資料を複数人数が同時に確認・更新できるのが多大なるメリットで、だれかがファイルを開いているから、他の人が作業できず、ファイル閉じてください、などと言う必要がなくなり、さらに、無駄な待ち時間がなくなった。

管理画面の使い勝手は秀逸、システム部門は戦略業務に集中可能に

画面を開けば、必要なデーターが一瞬にして見られる状況にあるので、IT 担当者は、システムの構成や運用・管理などに煩わされることなく、経営戦略にもとづいた IT 戦略の立案と IT 戦略の効率的な実施に集中することができるようになり、システム部門の在り方も変わってきた。

IT 担当者として特筆すべきは、Google Workspace の管理画面が使いやすいということだ。誰がどんな機能を使っているか、誰が重いファイルを送っているか、その他誰がどんな作業をするために、何を使っているのか、瞬時に確認できるようになった。

Google Workspace 導入以前は、IT 担当者が分析ツールを作り、従業員がどのように使っているかなど調査し、その結果に関する CSV ファイルを加工していた。ボタンを押せば、自分が求める情報が表示されるということはなく、必要なデーターを使える形に加工する必要があった。今は、画面を開けば、必要なデーターが一瞬にして見られる状況にあるので、IT 担当者は、システムの構成や運用・管理などに煩わされることなく、経営戦略にもとづいた IT 戦略の立案と IT 戦略の効率的な実施に集中することができるようになり、システム部門の在り方も変わってきた。

社内またはグループ会社の従業員に対する Google Workspace の説明については、1)全国の拠点へ情報システム部員 3 名と外部講師 3 名が約 2 ヶ月をかけて操作説明、2)社内ポータルで説明(基本操作マニュアルを添付)、3)社内報で告知、そして、4)導入当初 1 ヶ月、外部委託のヘルプデスクを採用した。ヘルプデスクへの質問は、月に 200 ~ 300 件。2 ヶ月目以降は、デスクトップへの保存はどうするのか、メール本文をテキストで保存したい、など質問が来た。

オンプレミスを使っていたため、クラウドでは自動保存されるなどの意識がなかなか定着せず、また、以前の慣習が残っており、メールをデスクトップ上に保存していなければ不安だと思っている人も多かったようだが、慣れるまでにそんなに長くはかからなかった。

Google ハングアウトの利用を視野に、さらなる活性化実現へ

今後の目標としては、Google+ を使用し、部署や社内のコミュニケーション活性化を実現したいと思っている。また、社給 PC やスマートデバイスなどからも簡単に使用できる Google ハングアウトを使用したい。 Google ドライブの利用については、多くの人がドキュメントを保存したり共有するなど、かなり上昇気流だが、再度見直し、より効率的な使い方を全社に提案したいと考えている。

※ Google Workspace は、2020年10月6日以前は G Suite として知られていました。